第27話

「予定のことで相談があるんです! 三日後くらいまでに綺麗に全身痩せられますか?」



「三日ですか……」



「出来るわよね!?」



 渋るシュトリに小瀬がにっこり微笑んで聞くと、握っていた包丁をまな板に突き立てて笑う。




「お前に指図される覚えはない。消えろオセ」



「いいわよ。シュトリが出来ないなら私が引きうけるわ」




 舌なめずりをする小瀬にシュトリの顔はますます歪み、瑠衣は慌てて二人の会話の間に入る。




「無理だったらいいんです! お腹が一回でこんなに痩せたので他もなんて……ちょっと聞いてみただけですから」



「一週間で全身のいらない肉を削ぐ予定です。それを三日でしてほしい理由はなんですか?」




 全身だとは思っていなかったので驚いて口を開けていると、睨み合っている恐ろしい視線が瑠衣に向けられる。




――そうよねお腹はもう十分な感じするし……理由は恥ずかしいから言いたくないけど、言わないと包丁が飛んできそう




 ゴクリと生唾を飲み込んで恐る恐る口を開き理由をぼそぼそと話す。

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