第7話
準備をすませ余裕を持って自宅を出て、途中で食べ物を買って会社に向かう。
「何も食べないって言うのもね……打ち合わせ中にお腹鳴ったら困るし」
半分近くの社員は休日でフロアーには社員がぽつぽつと席に座っている程度だ。
瑠衣はコートを脱ぎ隣の空いている椅子に掛け、自分の席に座ると早速、腹ごしらえとコンビニの袋からお茶とサンドイッチを取り出して食べ始める。
――ヘルシーっぽいのを選んだけど、打ち合わせ中こんなんでもつかな?
いつもの半分以下の量に肉なしのサンドイッチ。少々不安を感じながらも早々に食べ終わり、パソコンの電源を入れる。
打ち合わせの資料を確認して準備を終えても、まだ時間には早い。
まだ見つからないダイエット方法を検索して眺める。
「太井田さんダイエットですか?」
後ろから声を掛けられビクリと肩を上げ慌ててパソコンの画面を隠す。
恥ずかしさに苦笑いを浮かべながら振り返ると、見たことのないスタイル抜群の美女がほほ笑んでいた。
――えっと、誰だっけ?
一度見たら忘れることの出来ないような容姿をした美女。自分の記憶を辿るが名前は出てこない。
首を傾げて見知らぬ美女に見入っていると、甘い香りが鼻腔に広がり頭に知らぬ記憶が浮かび上がる。
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