病院に戻り、「ただいま」とナースセンターの前で足を止めた。

「お帰り」

パソコンに向かいながら小原が返事をする。

「私服？可愛い！やっぱり女の子だね」

「お気に入りの服なんです。

他にもお気に入りの服を持って来ました」

優衣はバッグを少し持ち上げ言う。

「あっ！そうだ。

洗濯はどうしたらいいですか？」

優衣が思い出したかのように聞くと「そうでした！今、案内します」と椎名が立ち上がる。

病室のベッドの上にバッグを置き、椎名の後ろを着いて行く。

椎名はエレベーターに乗ると‘Ｒ’のボタンを押した。

どうやら洗濯は屋上でするようだ。

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