7.Friend
第58話
エレベーターで1階まで下り、自動販売機がある場所へと歩く。
病院の雰囲気が1階にはあり、少しずつ怖くなった。
『早く戻ろう』
優衣は自動販売機でリンゴのジュースを買い、すぐにエレベーターに戻ろうとした。
その時だ。
病院の出入り口近くのベンチに1人の男の子が座り、自分の方をみているのに気が付いた。
一瞬ドキッとしたけれど、普通の男の子で、パジャマを着ているのが見えた。
優衣は動く事も声を出す事も出来ず、その場で立ったまま男の子から目が離せなくなってしまっていた。
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