第49話

今日は海人が来ない土曜日。


今日だけじゃない、明日も来ない。


病室にいる優衣には必要なくても、海人には大事な休日だ。


平日の1時間が待ち遠しい。


まだ始まったばかりの土曜日。


1人暮らしをしていた時は感じなかったのに、寂しさを感じてしまう。


「テレビ・・・今頃、何見てるんだろう・・・」


テレビを点けず優衣はベッドの上で小さく丸まった。


休日の海人の姿が気になり、優衣はため息をつく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る