第46話

「砂時計?」

優衣が砂時計を手に取る。


「大きいでしょ?」


優衣は頷き、「もしかして」と海人を見た。


「そう。1時間の砂時計。

普通、砂時計って3分でしょ?

最初は10分の砂時計を見付けて、その横に30分の砂時計が並んでるのに気付いて。

もしかしたらって思って、お店の中を見てみたら、1時間があったの!

すごくない?」


海人は良い買い物をしたと、子供のように優衣の前で嬉しそうに話している。


「子供みたい」

そう言い、優衣はふと疑問を持った。


「海人先生って・・・いくつ?」


考える前に聞いてしまっていた。


優衣がちょっとだけ赤くなる。

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