第35話

数分後。


「こんな感じでどうですか?変かなぁ?」


優衣はノートの表紙を海人に見せる。


海人はノートを手に、「もしかして、これって僕のイメージ?」と優衣を見た。


「えっ?どうしてですか?」


優衣は海人に聞いた。


海人は自分の顔の横にノートを並べ、優衣に見せながら「海っぽいから、僕のイメージなのかな?って思って」と笑って聞く。


「あっ、そう言われて見れば、海だね」


優衣はノートと海人を交互に見る。


元気にジャンプするイルかが海人。

フワフワと浮かんでいるシャボン玉が自分。


「僕、イルカ好きなんだ。優衣ちゃんがイルカを貼った時、実は嬉しかった」


「私もイルカ好きです!」

優衣は嬉しくて少し大きめの声で海人に言う。


イルカが更に好きになる。

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