第31話
「絵里先輩、お昼どうしますか?」
「もうそんな時間?! きりが悪いから今日はパス」
「分かりました。それじゃ柴田君でも誘ってみます。お先にいってきます」
「行ってらっしゃい」
小さな手提げバックを持ってまだ、デスクにいる柴田を誘いにいく真紀の背中を見送る。
――社内恋愛ってこういう特典もついてくるわけね。
照れくさそうに真紀と一緒にオフィスを出て行く柴田をみて絵里は微笑んだ。
「紺野君、休憩はきちんと取ったほうがいい」
「体疲れましたよね。もう少し我慢してください」
休憩室や外に昼食をしに出て行きオフィスには絵里同様きりの悪い数人だけが残っている。
引出しからペットボトルの水を出し、一口飲んでからまたパソコンに向かう。
昼休みを15分過ぎ、仕事がひと段落したところで休憩に入った。
――店に食べにと言っても、北木課長を置いて行くわけにもいかないしコンビニにするか。
紙袋に詰めた北木を連れコンビニでおにぎりと飲み物を買い、会社近くの人気のない公園のベンチに腰を下ろした。
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