第9話
(河合神社)
河合神社の阪南大付属中高校から西除川にかけて松林があった。
松林を通ると追い剥ぎが出た。これを見ていた松林の狐は木の上から頭に向かって砂を撒くという、いたずらを始めた。
ところが河合の人達が代わりに、とばっちりを受けてホトホト困りはてて狐と話し合いをする為狐おろしを呼んだ。
狐は三匹やって来た。自分達は他国からやって来た狐で何時も力を合わせて生きてきた。
自分達に追い剥ぎをやっつけさせて欲しいと訴えた。
狐は三人の美しい女性に化けて松林に立っていると追い剥ぎが来た。
ここは追い剥ぎが出て危ないと言う。根は悪人ではないと思い追い剥ぎに訳を聞いた。
夫婦で三歳になる男の子がいるが立ち上がる事ができない。
子供の行く末を案じ昼間は田畑を耕し日が沈むと追い剥ぎをして妻が大阪に売りに行くと言う。
人間なのに何と浅はかな考えだと子供が聞くと嘆き悲しむだろう。
正月10日の恵比寿様も商売繁盛の祭りと聞くが三歳になっても立てなくて船に乗せられて捨てられた。
恵比寿裏にたどり着き恵比寿神となったと聞く。今を考えず明日を考えろと説教されて帰された。
狐が語った子育て精神は今日この世まで受け継がれている。
その後追い剥ぎは無くなった。
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