第2話

中学高校と、わりとモテたはずだった。


いや。確実にモテていたという自信はある。


でも、告白されるごとに「彼女がいるから」と断って来たのだ。




そりゃ、彼女もできない。


できるはずがないのだ。



 披露宴のどうでもいい『二人の生い立ちから今日まで』みたいなメモリアルムービーなんぞ見せられた俺はどうにもこうにも飲むしかなかったんだ。



 お色直しのあとのキャンドルサービスとか言う、サービスでも何でもないものでテーブルに回って来たリカコちゃんは笑顔で言った。




「その眼鏡は、悪くないけど……性格が悪そうに見えるわよ?」


「……」


「二次会、来てね」




 イカナイヨ



そう心の中で返事をしながらワインのオカワリを注いで水でも飲むように飲み干すのだった。

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