第7話

蓋の空いた例の缶詰が目に入る。


立ち上がって手に取ると、紙がまた入っていることに気がついた。



幸セハ角度デ変ワル



不思議と気持ち悪い感じはなかった。


リカは、その紙をコルクボードに挿すとバスルームに向かった。



翌々日、リカは昼休みに同僚と雑誌を捲っていた。


「ここ、今度行かない?」


「今度の土曜日は?」


「リカもいけるよね?」


「ごめん、予定あり」


人の事は言えないが、女はどうして群れたがるのか?

お一人様も平気なリカは適当に相槌を打って笑った。

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