第19話
「いいえ、これからです」
「……もし……リリー殿がご迷惑でなければ、昼食も、ご一緒願えないか? その後に散歩に出かけよう、いかがだろうか?」
「……よろしいんですの?」
「ああ」
「でしたら、テラスでいただきましょうよ。今日もいいお天気ですし」
「よかった」
俺が頷いてベッドを出ようとすると、リリーは目を丸くして顔を赤く染めた。
「の、のちぼど!」
ベッドに横になって、掛け布団を胸の辺りまで引き上げたサムが俺の臀部を撫でながら「ほら、やっぱ処女だよ」と笑った。
「サム、だから、俺の尻を触るなよ」
「ふふふ。だってボクはジェイのお尻のこの窪みが好きなんだよね。あんなウブでどうやって体を拭こうっておもったんだろうね」
そう言いながらサムは臀部に触れる。
「背中のつくりも、本当に無駄がない。ギリシャ彫刻みたいに完成度が高い。ところでジェイ、起きがけだから? それとも、あの子にドキドキしてるから? ジェイのここ、すごく素敵になってるけれど?」
サムは女のような唇を軽く尖らせて、体を引きずるように俺の膝に手を乗せるとそこを指さした。
「っ! やめろ!」
「つれないなぁ……身体は正直なのにね、あはは。ほら見て。 もっと素敵になったよ」
「サム」
「だって、こんなに立派で大きくて硬いんだよ。部隊の奴らのものを見たりするけどさ、ジェイのものは格別に素敵だよ! こんなものが目の前にあったら、なんとかしたくなるじゃないか?」
「はぁ……寝言は寝てるときに言うもんだぞ」
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