第2話
初等科からの親友である有紀とエスカレーター式に大学に上がると、ようやく色々な事が見えてきてキャンパスライフを満喫していた。
そして4年間の大学生活の期間だけ、という約束のマンションでの一人暮らしはとても快適だった。
メイドや執事に干渉されることもなく、休日ともなればのんびりベッドの上でお昼頃まで過ごしたり、有紀や親しい友人を招いて朝までお喋りをしてお菓子を食べたりできる。
夜遅くまで友人と長電話をしたり、その友人たちとショッピングに行ったり映画を見たりと、実家暮らしではなかなか出来なかった事をして、まるで高校生になりたての女の子のように楽しんでいた。
実家ではメイドたちのほうが。家族よりも干渉的だったかも知れない。
ところが夏を過ぎたあたりから、企業の会長でもある祖母が縁談をやたら薦めて来るようになり、気のない見合いを何度もさせられては、大きなため息をつく日々がやってきたというわけだった。
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