第3話

秋の大売り出しがやってるみたいで外では賑やかに車が走り、なにやら騒いでいる。

やがて私に頼んだケーキセットと、片口君用のケーキが来て二人で食べながら話をした。


近頃は物騒だという話、もし彼がにぼしになる夢を叶えたらという話。

学校のこと。


普段他所では私たちが恋人だというのは内緒にしている。

いわゆる、禁断の関係だ。

彼と私。

こんなに刺激的な恋があるだろうか。


お父さんやお母さんには、家族みたいなものだからと言ってある。それが……一緒に暮らす上での、条件。



「気を遣うし俺のホームは、海にあるけど」


と言ってたのに、私は海のなかから探すのは大変だし、そばに居たいからと家に住まわせてもらった。

束縛したいわけではないのに、私はため息を堪える。

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