第3話
秋の大売り出しがやってるみたいで外では賑やかに車が走り、なにやら騒いでいる。
やがて私に頼んだケーキセットと、片口君用のケーキが来て二人で食べながら話をした。
近頃は物騒だという話、もし彼がにぼしになる夢を叶えたらという話。
学校のこと。
普段他所では私たちが恋人だというのは内緒にしている。
いわゆる、禁断の関係だ。
彼と私。
こんなに刺激的な恋があるだろうか。
お父さんやお母さんには、家族みたいなものだからと言ってある。それが……一緒に暮らす上での、条件。
「気を遣うし俺のホームは、海にあるけど」
と言ってたのに、私は海のなかから探すのは大変だし、そばに居たいからと家に住まわせてもらった。
束縛したいわけではないのに、私はため息を堪える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます