第五章    ~ 時計 ~

第38話

『あきれちゃったわ・・・』


上を観ながら、ため息交じりで


彼女は言った・・・


「だって貴方は、ワタシでしょぉ?」


「ワタシの弱さなんでしょぉ?」


「強くなりたいもの・・・」


下向き加減で言うワタシに


そっと手を伸ばしてお話の続きを・・・と、


時計を差し出してきた・・・


『まずは弱さと向き合えるだけ、成長したわネ』


『だけど強くなってどぉするの?』

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