第六章    ~ 手 ~

第39話

「自分らしくなりたいの」


今までにナイ、強い口調に


少し驚きながら強い瞳でワタシのコトバを、押さえつけた・・・


「貴方を・・・ 弱さを認めたいの!」


『確かにそれは、分かるわ・・・』


「貴方に逢いたかったの!」


強さを得たい一心が分かったのか


ワタシの側に歩み寄ってくれた・・・


手が暖かい・・・


頭をそっと撫でる手が


あたたかく、柔らかいのに、驚きを隠せナイ

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