イベントとカフェインー天使orEVIL-
花森遊梨(はなもりゆうり)
第1話
人はどうやってイベントごとにおいて、最後まで楽しさを維持してるのか?
なぜ自分はそれらを楽しめないのか。貴重な日曜日を触媒にしばし考えてみた
これは妖怪のせいである。そこで私は猫の地縛霊の妖怪を探すべく交通事故の
ーしばらくお待ちくださいー
人はどうやってイベントごとにおいて、最後まで楽しさを維持してるのか?
まず我が身を振り返ろう。
イベントの思い出
準備や店の予約やメンバーの調整で、歯ぎしりをする、普段出ない鼻血を出す、駅では最低一回は隣のホームの人が振り返るほど大声で怒鳴る工程が挟まる。そうするうちに「楽しさ」はすっかりなくなり、イベント初日。
すでにダレている。事前に決めた箇所を順番通りに巡り、事前に欲しいと思ったものを仕入れる。
以上。
あらゆるイベントの思い出がこれで終わるのである。
なぜだ。イベントとはもっと楽しいはずだ。推しとの遭遇に滑らかな舌で舐め上げられるような賊速が全身を走り、酒を飲まずにはいられない。そして腕いっぱいにあなたを抱きしめ、そのまま
閑話休題である
原因の一端はカフェインであると考える。
自分はイベントの準備期間から空いた時間や動けるタイミングはぜんぶそれに注ぎ込む。ここまでは健全だ。夜以外は一切寝ない、よくある話だ。自分は疲れを感じ始めた瞬間にカフェインをグビーッ。カーッ‼︎ヒーハー‼︎‼︎‼︎‼︎とそのままほぼ休息なしの生活の締まりが悪い悪い陸棲マグロと化するので不健全になるのだ。
つまりカフェインは飲めば疲れが取れるヤク草かラスト工リクサーなので飲めば疲労がポンと飛び、厨二病のあの頃のように疲れ知らずに恥知らずの行為に耽り続けられるのである。
そんなわけはない、カフェインとはアルカロイドの一種であり、その効果はエソポリオ・テンションホルモソである。
つまり、体を騙して無理やり働かせることができるだけである。最初こそ思うように心躍らせ、超強くなれる気がして、勇気という名の剣を振り回し、純情なマイ感情を解き放ち、大きくなって乗り越えていくことができる。しかし、少しすると動いてるだけでイライラするし、人の一挙一足で小規模噴火レベルで怒る。体を騙してるだけでどんどん疲れは溜まってくるし、いつの間にか頭痛も強くなる。
ここまで気分は上がっても「作業が捗った」とか「すごいアイデアが窓の外に降ってきた」がない時点でそれ以外もお察しである。
カフェインが原因というよりは、疲れたら涙を飲んで休めばいいのに、そこで休まずに活動を続ければ生産性が上がってスケジュールがうまくいってあとなんかバスローブを着て全裸の男を侍らせられるという「漠然とした成功」やそんなものが訪れるという幻想に囚われているのだ。
こんなことがイベント当日まで繰り返されるので、イベント当日にダレるのは当たり前。実際風邪の「牙」の文字までは体調が悪い。だがここでイベントに行かねば全て水の泡だからランボーみたいに缶コーヒーとカフェイン錠その他ドリンク剤を体に巻いてイベントに出席はしてしまう。目的地や予定ポイントを最短ルートで走り切るのはそうしないと野垂れ死にのリスクがあるからであるし、他者に予定を乱されるのは死に繋がるのでいつも以上に激昂。冒頭に繋がるわけである。
事後はヤクルト千とリポビタンフィールを5本買い込んで1週間かけて疲れをとる。
その繰り返し。楽しみが蒸発しているのだ。
総括
・イベントに行く理由をはっきりさせよう。新しい本が欲しいのか?打ち上げで浴びるほど酒を飲んで気を失って明台太学前にワープしたいのか?それとも…?
・疲れきった状態から動けば永遠に成果は上がる。それは幻想である。泣きながらでもいいから寝よう。
・カフェインを使って大天使ミカエルを召喚して救世主に変えるか、筆者のように大悪魔ベリアルを召喚して野外で疲れ知らずに恥知らずの行為に耽り続けるかはお前次第。
・テトロドトキシンというサディズムの権化のような毒さえ安全な麻酔にしようとする善性を持つ生き物、それが人類。あなたがカフェインで天使とかまだ知らない神様を召喚できるような心清きものであらんことを。
イベントとカフェインー天使orEVIL- 花森遊梨(はなもりゆうり) @STRENGH081224
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