†罪を背負いし孤独な女王†

第19話


それは、それは昔の話・・・


ある国に、とても美しい女王が居た・・・


その美貌。美しさ。



誰もが、羨む美しき女王・・・



彼女は言う。『永遠に私の美しさを失いたくない。』と・・・


そう繰り返す・・・


そして、女王は美しきまま



眠りに付きたいと願う様になった・・・



女王は誰もが羨む、美しさ・・・


凛々しくも、美しい顔立ち・・・


白い肌に、豊満な胸・・・



誰もが手を差し伸べ、女王を愛した・・・



そして女王は『美しまま私は眠る。』


そう言い、死刑囚達に


毒蛇を、噛ませ美しい死に方を試した。



そう。何人も何人も毒蛇に噛まれては、死んでいく・・・



ただ女王の為だけに


毒蛇に噛まれ、毒が回り


もがき苦しみ、死んでいく・・・



それでも、女王は繰り返した・・・



そして、女王は


美しく眠れる毒蛇を見付けた・・・


女王は美しいまま



眠りに付けると、ただ喜んだ・・・



女王は、女王を愛する皆の前で


白く豊満な右胸に


毒蛇を噛ませ、永遠の眠りに付いた・・・



その顔は、微笑み安堵感に満ちた


女王の最期の微笑み・・・


ただ美しくありたい。



女王の願いは叶った・・・



美しいまま永遠の眠りに付きたい。


そう言い毒蛇に噛まれ眠った


罪を背負いし孤独な女王の話・・・



女王の最期の微笑みの美しさは、安堵に満ちていた・・・

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