第20話
「緋音、普段料理はどうしていたの?」
「え?」と小さな声を漏らし、彼女は視線を逸らした。
その行動が、答えを導き出した。
自炊は、ほとんどしていない。
つまりは、外食かコンビニで済ましていると。
「じゃあ、これから俺が料理をするから…食べてね」
「うん、慎くんが
お菓子のレパートリーはある程度あるが、料理に関してはあんまりない。
でも、折角だから頑張ってみる事にする。
まあ、上京してからは自炊はしていたからある程度は問題ないだろう。
レシピサイト片手に、ある程度は作れるだろう。
クオリティを度外視すれば。
まあ、それでも不味い物を作ることはない自信だけはある。
「あ!今日はこれ以上は作らなくてもいいからね」
「どうして?」
俺は、首を傾げる。
緋音は、俺の前にスマホの画面を見せてきた。
「今日は、慎くんの歓迎会をします。
Uberしておいたから」
確かに、画面には注文内容が表示されていた。
五味八珍のお惣菜が沢山。
「あ、2人だけだからね」
「それにしては、量多くない?」
「残ったら冷蔵しようよ」
うん、これは明日から気を付けなきゃな。
多分、冷蔵して忘れている物結構ありそうなんだよな。
冷蔵庫の中身をさっきみてしまってるから。
割と、緋音はズボラでめんどくさがり。
それは、此処数時間で理解した。
昔は、此処までではなかったと思うんだけど。
あとで、冷蔵庫は整理しよう。
あー、冷凍庫も怪しいな。
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