桜凌さんのお嫁さーん4 互騒之愛

fengA先生

第1話

ときはあの暑い八月…昼休みみんなは外で遊んでいるときの教室で葉音は一人でぼっとしてた


葉音ハナはクラスの中でも成績は良くもなく、悪くもないし、友達とはあまり関わっていない、授業で内職しても他人から言われることもないような孤独な人だった

そんな中、とある人が葉音に近づいた


葉音 うん?

桜凌 葉音さん君に話したいことがあるの…


来者は桜凌赫甘、彼女思いで人気の家族の第二十九代目当主、クラスでは女子にモテ、男子も楽しく毎日遊んでいる人だ


葉音 なんでしょう?

桜凌 実は…僕ハナちゃんのことが好きなの…付き合って欲しい


葉音は驚いた入学して四ヶ月の中で十文字以上も話したことがない「あの」桜凌が来たことを


葉音 わたし?

桜凌 うん、ハナちゃん可愛いじゃん!これからもどんどん知りたいから付き合って遊ぼうよ!


これは葉音が入学以来初めての褒め言葉だった、葉音の家族は事故でなくなり、今は政府の支援金で生きている、友達もなく、褒める言葉すらもらったことがなかった、葉音は桜凌のことはあまり好きではない、しかし初めての付き合いだから試してみたい


葉音 なにボケてんだい?

記憶の奥底から抜け出した桜凌はすぐに激怒した

桜凌 黙れ!


それぐらい今は別れる寸前のところだ

葉音 ふーん桜凌家って意外と彼女のことをいじめるんだ

桜凌 いじめてない!

葉音 じゃあ好きって十回言って!

桜凌 (早口)好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き!


葉音 じゃあ甘乃さんのことは?

桜凌 好き!…は?!!


甘乃舞雪(あまのまい)は学年の美女で有名、葉音と付き合う前は桜凌のことを片想いしてた人だった

葉音は嘲笑しながら言った

葉音 へぇーやっぱ桜凌家って彼女の前で浮気するんだ〜


桜凌 ふーん君には言われたくないよ〜この前僕の前で向歌くんのことを褒めてたじゃん〜

葉音 へぇー他の男子に褒めてるだけでも浮気なんだ〜そんな被害妄想やめてもらえませんか〜


そんな二人でも…

葉音 ねぇ…せっかく付き合ったっし、今日うちに来てテレビでも見ない?


桜凌はなんか企んでるように悪そうに言った

桜凌 テレビだけ〜?

葉音 は?なら来んな

桜凌 ごめんごめんって行くよ!てかなんかあったの?

桜凌はすぐ謝った

葉音 いや違うけど…

桜凌 そういう正直なところじゃないのが可愛いなー

葉音 黙れ!!!!!!!…気になったホラー映画が見たいけど…一人では…


桜凌はまた悪そうに言い始めた

桜凌 へぇー夜眠れなくなる?

葉音 だからもう黙れ!!!!!!!!


そして放課後、葉音の家のテレビの前

桜凌 そろそろ怖いシーンじゃね

葉音は震えながら言った

葉音 お前喋んなよ…


桜凌 ごめんごめん、でも正直これでビビるのはやばくね?

葉音 黙れよ…


映画後、桜凌が帰ろうとすると…

葉音 ねぇ…やっぱ今日はここで泊まってくれない?食事とかはしっかり作ってあげるから…


桜凌がまたまた悪そうな顔で…

桜凌 (映画が)怖かったのかい?泊まるんだったらなにしてもいいってこと?


葉音 違う!!でも…あってる…

桜凌がすごくカッコつけて…

桜凌 そういう意味不明なところが好きなんだよ


葉音の心は動いた、いつもついてくるブサイクがいきなりイケメンになったように…

葉音 はぁ…

桜凌 なんていうと思ったか?このバb…


桜凌赫甘 死亡(叩かれた)

桜凌 いてぇ…

葉音 せっかく感動したのに…

桜凌はまたカッコつけて…

桜凌 でも君への愛は変わらないよ…セカイ!

葉音 もうそのトラップにハマらないよ、ていうかお前にセカイって言われたくない


※セカイとは第二十八代当主が作った愛人への愛称

君は僕の全てという意味があるらしい

そして、夜の支度をするとき(クッキング)

葉音 ねぇ、正直私たち結婚しない?

桜凌 え?!


あまりにも驚いたので心が落ち着かない

桜凌 いきなりなにを?!

葉音 別にお前のこと好きとかじゃないけど、早く子どもが欲しいなって気持ちあんたも桜凌家の一員だし、彼女を最後まで付き合うのが基本でしょ?


桜凌 まぁそうだけど、別に俺はいいけど、まさか君からそんなことをいうと思えなかった…

葉音 じゃあ結婚するか!

桜凌 なんだよそんな嬉しそうで、やっぱ僕のことが好きなの?

葉音はすぐに顔を暗くした

葉音 それはない…


次の日の学校の昼休みで…

桜凌の友人 お前最近葉音さんの調子はどうだい?

桜凌 まぁ悪くないけど?

桜凌の友人はなんだか言おうとしている…

桜凌の友人 お前今日呼び出されるよ…


桜凌 え?!なんで?!別にこの学校恋愛OKだろ!!

桜凌の友人 まぁ後でわかるよ


するとドアの向こうに背の高いスーツ姿の男性が現れた、年齢は二十代に見えイケメンである、まさに仕事場で他人が集中できないほどのかっこよさの男性のようだ


男性 桜凌赫甘くん、こっちに来なさい

桜凌はびびった

桜凌 うわっやばくね?!人生終了してしまうやん


桜凌は男性に寄ると、男性に人がいない教室に連れて行かれた…

男性 お嬢様ー!


するととんでもない人物が現れた、甘乃舞雪(あまのまい)だ

桜凌 え?!甘乃さん…?


男性 状況を説明すると、うちのお嬢様は君のことが好きなんだ、しかしうちではそろそろ恋人を作らなければいけない、君は彼女持ちだが、嬢様は君のことしか好きになれない、他の金持ちの男は興味ないとおっしゃいました、なので、君には彼女さんと別れてもらいたい…


桜凌 な?!でも桜凌家は…

男性 それは安心してください、こっちでフェイク情報を発信して、彼女さんの方が振ったと言うことができます、うちのお嬢様と恋人になればうちの財源を手に入れることができますよ!


甘乃 あの…別にあっかんに強要するわけじゃないんだ…でも私は…

※あっかん……..桜凌赫甘のあだ名、赫甘(あかん)


男性 ぜひうちn…

桜凌 ごめん…

男性、甘乃 な?!


桜凌 桜凌家を舐めないでください…私の心にはハナちゃんしかいません、心痛いことを言わせていただきますが、お断りします…


すると男性らブチギレ…

男性 テメェ調子のんなこのガキ!!!

甘乃 やめなさい!

男性 な?!

甘乃 強要してはいけません、私のことが好きでなければしょうがない…


桜凌 ご理解いただき、ありがとうございます

桜凌は教室から走り出した

男性 お嬢様、それでいいのですか?

甘乃 うん、いずれ…私と一緒に…



すると年月がすぎ、やがて葉音と桜凌は結婚し、子どもを産んだ、子どもなしの旅行しに行こうとする

葉音 ほらよ

船の二人旅チケットだった

桜凌 船か…いいね、俺海好きなんだよねーてかもう明日じゃね??!!


葉音 うん、明日いこーこれ安かったから〜

桜凌 お前はいつも安いもの好きだねー

葉音 黙れ大人になったにも関わらず、ワンコインジュースしか買わないくせに


日が経ち、そしてついに船の中に!

桜凌 へぇー安いにも関わらず結構なんでもあるんだねー


葉音 だろーこの葉音ハナを舐めない方がいいぜ!

桜凌 生意気だなーー


葉音は笑いながら言った

葉音 黙れ…


スタッフ ジュースいかがですか?

桜凌 あっいいね!無料?

葉音 アホかお前、二人旅買ったぐらいだから無料に決まってるじゃん


スタッフは笑いながら

スタッフ 仲がいいですね!

桜凌 ありがとうございます!


スタッフがさると二人はジュースを飲みながら

桜凌 いやー楽しいなー!この旅は!

葉音 うん、そうだね!


すると…二人の視野がどんどん狭くなり、眠ってしまった…


桜凌 はぁ?!ここは?!今は何時だ?!

葉音も起きた

葉音 あれー?寝てしまったか…

桜凌 待て!おかしいぞ!なにか匂う!

葉音 待って!そこ火が燃えている!

桜凌 バカな?!


甘乃 ついに起きたのですね

桜凌 まさか?!

甘乃 あっかん、私は嬉しいですよ…君と一緒に亡くなって…


そうだ、あのとき桜凌が甘乃の断ったことからショックが続き、やがて一緒になくなろうとしている

桜凌 やめろ!甘乃!こんなことして意味があるか?!

甘乃 ありますよ…君と一緒に…

桜凌の怒鳴り声が、どんどん大きくなり…

桜凌 そんなん俺は全然嬉しくない!


すると桜凌は隣の机のナイフを手に持ち、甘乃へ突き刺そうとするが、隣にいたスタッフが止めた

桜凌 バカな?!このスタッフまで…

甘乃 一緒に亡くなろうよ!あっかん!

桜凌 やだ!!!テメェだけは!!!!


桜凌はまた刺そうとすると甘乃はみずから突き出して来て、ナイフに当たった

甘乃 君の手で亡くなることも嬉しいよ…

桜凌 なんてやつだ…


しかし隣のスタッフは自分のナイフを手に持ち、桜凌に突き刺さった

桜凌 (刺された)うわっ!!

甘乃 痛いよね…もうちょっと我慢してね!そしたら一緒に逝ける…


葉音は火の元へ行くと驚いた

葉音 ダイナマイト??!!だめだ!もう止めることができない!


葉音はすぐに桜凌の元へ行く

葉音 赫甘!この船ダイナマイトが置いてある!もう、亡くなるしかないよ…


甘乃 ねぇ、あっかん、私名前の甘乃の甘とあっかんの赫甘の甘でお揃いだね!やっぱ私たちは…


甘乃は話も終わらず、出血で死亡、隣にいたスタッフも何故か自分の動脈を刺さって出血死亡した…

スタッフ お嬢様…私もついていきます…


しかし桜凌も出血して、倒れた、葉音はすぐに桜凌のそばに座って、抱きしめていた

桜凌はとても弱そうな力で…

桜凌 抱いてくれるのか…嬉しいなー…


葉音は泣きながら

葉音 なに言ってんだこのバカ…ごめん…今まで散々悪口言ってて…

桜凌 いいよ…僕は嬉しいよ…


葉音 ね!一緒に逝こ!セカイ…

桜凌 うん…


そして葉音は座って桜凌の顔を抱きしめていって、ダイナマイトはついに爆発した…


桜凌赫甘 死亡

葉音ハナ 死亡

甘乃舞雪 死亡

スタッフ 死亡


桜凌と葉音はすでに子を産んでいるため、その子は桜凌家の一員として政府に支えられ…「私たち」もバトンを渡すことができた…

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