第46話

「さっきの誰?」これくらいは良いだろうと、訊ねれば「俺のストーカー」とか、ふざけたような口調でレオは言う。信用していいものか、よく分からないけれど、一先ず信用……


「レオにストーカーなんているの?」


できない。



「有名人は辛いよね〜」


「有名人なの?」


「間に受けんなよ、あいつの女とヤっただけ〜」



相変わらず楽しそうに、レオはソファーに胡座をかいた。



「……それ、レオのせいじゃん」


「え、誘ったのムコーだよ?俺悪くないっしょ?」


「どうだろ……悪いんじゃないかなぁ……」


「あと、あいつらリョウの事も大好きだからうぜーんだよ」


「あんたたち何者なの?」


「タダもの」


語尾にハートがつきそうな声色でレオは言うけれど、やはり信用は出来そうもない。

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