第11話
ぼんやりと記憶を辿っていれば、まぶたを開けるのも辛くなってきた。
閉じるほうの多い瞬きを繰り返す。
……あぁ、遂に死ぬのか。
ふふ、と、思わず口角があがって。
嬉しさを頬に滲ませていれば、
遠くで金属を踏む音が届いた。
段々と近づいてくる音色は音を変えて、
カツン……と、踵が鳴った。
「──………猫、か」
誰かの声が、聞こえた。
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