第64話

仕事もほぼ終わった頃、奏から着信。





「・・・はい。」



『・・・隼人か。今すぐ香坂雅人を拉致ってカフェに連れてこい。』




「え?それ  ブチッ ツー、ツー、ツー・・・」




「・・・切れたし。」



まあ結局は【陰】を潰す時期が速まったんだろうな。



そんで香坂咲は『白』だったと。



多分弟は『隔離』のためだ。




新城にとって柊は大して大きくない組だ。



此方には『小さな抗争』でもあちらには『大きな抗争』



しかし時にネズミは猫を噛む。



だからいつ奏がGOサインを出してもいいように準備は入念にしてある。



まあ今回は【陰】だけが消滅対象だけど。



親の柊は盃(さかづき)の申し入れ。



まあ、親の責任で同盟のつもりだったところを傘下に格下げか。



本当は香坂が死んだ時に申し入れたんだけど、混乱している状態だと迷惑をかけると、一度辞退されていた。



親が必死に立て直してる時にあのバカ息子は逆に壊そうとしてる。



「とにかく、行きますか。」



書類を全て片づけて部屋を後にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る