第42話

「ん・・・あ、はぁ、・・・・ぇ!」



微睡む意識の中、なんだか熱い身体。



そして、身体を這い回る何かに、上がる息を吐きつつ目を開けると、映し出された目の前の光景に一気に身体の熱が引いた。



上半身裸の光樹が私を組み敷き、同じく裸の私の身体の至る所に舌を這わせていた。




「いやっ!!!」




叫ぶように悲鳴をあげ、逃げようとしたけど、私の身体はいとも簡単にベッドに戻され、光樹の両腕によって縫いつけられた。




上から見つめ返す光樹の目は、欲情に染まっていて、私は目から涙を流し、歯をガチガチ鳴らし、見つめ返すことしかできない。




「や・・・や、め・・・」




そんな私を無視して、光樹は私の秘部に自身をあてがう。



「や!いやっ!やめっ!」



余りの激痛に、身体の内側がミシミシと音がなっているような錯覚を覚える。




「ああ・・・咲っ!!」



その声と同時に一気に入ってきた光樹。



「いやあああああ!!!!」




激痛とショック、絶望感に、私の意識は絶叫と共に途切れた。

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