第42話

side 姫香



私は、今の自分の置かれている状況が分からなかった。



私は幼い頃肺の病気になって、たるくんのお父さんの病院で手術をした。



学生の時から親友同士だった私たちの両親。



私とたるくんは、生まれた時から兄弟のように育った。



手術で完治しても、私の体は風邪をひきやすくて。



身体の調子が悪いことが多かった。



お医者さんの話だと、私の心にストレスが溜まると、身体の調子が悪くなることがあるんだって。



それは中学になって、たるくんに彼女が出来てから増えた。



理由は分かってる。



私は、たるくんのこと、男の子として好きだから。



初めて弓さんを紹介されたとき、たるくんの幸せそうな顔を見て絶望を感じた。



しかも、弓さんはすんごく綺麗な人で。



性格もスゴくいい人で、男子の間でも人気の人だった。



しかも、今までのたるくんの彼女たちは私の存在に怒って、酷い人は私に暴力を震おうとする人たちもいるのに、彼女は優しく微笑んでくれた。



クリスマスなんかも、私と一緒でも文句も言わずに一緒に過ごしてくれて。



私たちで選んだプレゼントも、喜んで受け取ってくれた。

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