第35話
side 秋
絶望を目に宿した弓。
そんなこいつを目の前にして、俺は歓喜に胸が震えた。
もっと俺以外に絶望して欲しい。
そして俺以外見えなくなればいい。
微笑みながら彼女に近付く。
涙で濡れた弓の頬に、手を滑らせた。
「もっと絶望しろ。俺以外を信じるな。」
「・・・っっ、」
息を呑んだ弓の額に口付ける。
「・・・俺を゛愛せ゛後悔はさせない。」
俺の全てを、お前に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます