第45話
そんな私の言葉に、龍樹様は目を見開いた。
「何言うてるの?かなり重要や。
あいつは眠れん、休まん、食べん、の代名詞みたいな生活をしとるからな。
疲れさせて眠らせるんは、彼の嫁の仕事で最も重要な事や。」
「ブッ、代名詞っ、うまいこと言うじゃんっ!」
「真琴?変なとこでツボらんといてや。」
呆れたように扇子を揺らしている龍樹様を前に、私の心は複雑で。
翠様の闇はそれほどまでに深いのだろうか、と、泣きたくなった。
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