第13話

リーダーのKOKIさんでさえ1人でもやってくれているのに。



自分は防衛で活躍してるんだから、そんな単純作業はお前らがやれとでも言いたげだ。



今日もほら、指図だけして自分も一緒に行こうとは言わない。




「行こうか。」



「うん。」



ほんとは、別のものがいいけど、木を取りに行かなかったら余計にうるさそうだ。VCもやめる気配がないし。ほんとにこいつ、やな奴。



木を採取するのが得意な恐竜に乗れば、当たり前とばかりに物を沢山持つのが得意な恐竜に、MAMEが乗り込んだ。



基本、俺とMAMEは生活習慣が同じだからか、トライブの中でも一緒にいることが多い。



だからこうして採取に向かうのも、何度目か分からないほどだ。




「そういえばさ、この間言ってたコンビニのプリン、食ったよ。」


「え、それで?」



「ちゃんとチョコレート買ってきてかけて食った。」



「それで美味しかった、と。」



「いや、甘かった。」



「えー、それだけー?」



「いや、甘いもの苦手だし。」




だらだら喋りながらの単純作業。生活ゲームってこういうとこが間延びするけど、VCでわいわい話しながらやると退屈しない。



「だらだら喋ってないで、ちゃんと取ってるか?」


「……MATU、大丈夫だから。」




余計な1人はいらないけどな。

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