第9話
特に、ある程度銃は使えるけどKOKIさんほどじゃない俺とMAMEは見下されている。
それなのに。
「おはよう。」
俺とMAMEがVCをしていたら、必ず入ってくる。
「おはようございます!」
MAMEは、良いやつだ。だから自分がMATUになんて思われてるか分かっていても、元気よく挨拶してる。
「……はよっす。」
対して俺はMAMEとは真逆。態度に出してんだから入ってくんなよとあからさまに主張してやる。
悔しいことに、MATUは銃の腕はぴか一の武闘派だ。こんなゆるゲーじゃやる気でねえとかいって、他の戦争ゲームでの功績を自慢してくる。
それならそっち行けマジで、と思うのは俺だけじゃないはず。だけどうちのトライブは人不足でもあるから、こんなやつでも戦力になるのはありがたい話だ。
「なに、ブリーディング?ゆるいねぇ。」
開始一声が、これ。この人とボイチャすんの、疲れるんだよな。みんなでやってる時は色々理由をつけて抜けるんだけど。
MAMEとこいつを2人きりにするわけにもいかない。
「初めてしてみることにしたんです。NATIさんが教えてくれて助かってます。」
MAMEの天使発言で少しいい気分になる。
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