1月3日 ひとみの日 夏流×朔真

第43話

夏「その目は、黄金色。淀みのない純粋な目は私を見つめている。」


朔「……。」


夏「誘うように指先を目元に滑らせれば、少年のように輝いていたそれは獰猛な雄の色香を放つ。」


朔「……。」



夏「可愛い。思わずそう呟いていた。あまりにも容易に私の誘いに乗ってしまうその単純さに、私の乙女心が反応してしまったからだ。」


朔「……夏流。」


夏「なにかしら。」


朔「それ、いつまでやるんだ?」


夏「あら、だって今日はひとみの日だもの。朔真のこの黄金色の綺麗な目が私に向き続ける日でしょう?貴方が私から目を逸らさないように、話し続けることにしたの。」



朔「……ある意味、視線を外したくなるからやめてくれ。」




夏流様のポエム攻撃だけは受け入れられない朔真君でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る