第47話

「え、まさか私も人数に入ってる、とか?」



「当たり前だよ!」



めちゃくちゃ笑顔で頷かれるけど、一花以外の表情を見れば、歓迎されていないことは丸わかり。健介は苦笑いだし、他の3人なんてなぜか睨んできてる。え、なにこのアウェー感。私一言も参加するなんて言ってないんだけど。


頬をひくつかせる私をよそに、一花は楽しみだねー、なんて健介に言ってる。


そんな時、一花に雰囲気が似てる巻き毛の子が口を開いた。



「ぶっちゃけさ、なんでその子が一緒に行くわけ?」



全員が口を開くことなくその子を見る。うん、一花以外みんなそう思ってるよね。内心大きく何度も頷く私をよそに、その子は私を睨みつけて指をさしてきた。

…人を指さしてはいけませんよ。



「その子って関係なくない?幼馴染か知らないけど図々しすぎ。」



どうやら、可愛らしい見た目に反してなかなか毒舌な子らしい。



「あー、綾瀬あやせ、ちょっと言い過ぎ、かな。」



気まずげに私に視線をやりながら健介が言う。うーん、ちょっとって感じじゃないけどね。普通に言い過ぎ。健介の言葉に綾瀬さんは頬をぷっくりと膨らませる。言動まで一花そっくり。



「だってほんとのことじゃない。うちの別荘に行くのに勝手に割り込んできてさ。」



どうやら、遊びに行くのは綾瀬さんの家の別荘らしい。この学校、規格外のお金持ち多いからなぁ。うちもそこそこではあるけど、やっぱり健介とかと比べちゃうと規模が違う。そんなどうでもいいことを考えていたら、突然一花が立ち上がった。

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