第18話

だけど、中学に入った頃からだろうか。私は一花の”クセ”に気がついてしまった。




『私はそうしたいんだけど、でも美音ちゃんは嫌だよね?』


『美音ちゃんが怒ってるから、やめとく。』


『やっぱり、ダメだよね。美音ちゃんが怒るのも分かるよ。』




些細なことから、一花の彼氏のことまで、なにかと私に相談してくる一花は、私の感情を決めつけるようになった。




何も言っていないのにビクビクして、表情から私が怒っているのだと決めつける。私はそんなに顔が怖いんだろうかと悩んだことも多々ある。



もちろん、一花に腹をたてて喧嘩したことはたくさんあるけど、一花がそういう・・・・モードになる時は誓って怒っていたことはなかった。



どういう意図でそんなことを言うのか。本当は私はイラついた顔をしていて、自分自身気がついていないのかも?




色々悩んだけど、結局なんで彼女の中での私がそんなことになっているのかは分からず仕舞い。

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