第57話

試験前なんかは事務所まで私に勉強を習いにやってくる。



極道の事務所で試験勉強をする女子高生って滑稽だ。




しかも若い組員もノート片手に熱心に聞いてくるもんだから事務所と言うより塾みたいになってしまった。



私の説明は分かりやすいそうで、若頭の奏のところには若い組員が多いため、試験前は勉強会になってしまっている。



といっても皆さん学校に行っている訳じゃなく、今少しでも学んでおけばいつか役立つというなんとも曖昧な考えからだそうだ。



そんな私の平和を乱す出来事があった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る