第52話
朝会社のエントランスをくぐると、結城さんが待っている。
受付嬢にはまだ睨まれるけど、会社の人気TOP3と歩いてるんだからしょうがないので、見ないように歩く。
結城さんのフォローの元、ある程度の仕事なら出来るようになってきた。
仕事をやっていて思うけど、奏の仕事の量は半端じゃない。
それを難なくこなして、しかもほぼ定時に帰っている。
若頭の仕事もやっているのに、いつ寝ているんだろうと心配になる。無理しないでね?と言ったら凄く嬉しそうに頷いてくれた。
それに隼人も仕事がかなり出来る。
奏が円滑に仕事を終わらせているのは、隼人のフォローあってのことだと思う。
毎日忙しいこの2人の足を引っ張る私は定期的に自己嫌悪に陥った。
でもそんな私の様子にも奏は必ず気付いてくれて、毎回大事そうに抱きしめてくれる。
それが言葉で言われるよりも直接全身で必要とされていると言われてるようで、安心する。
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