会社

蓮に会うといけないからと早々に本家を後にした。

「また今度、買い物行きましょう？」

と言ってくれた美里さん。

「これからは俺がお父さんだ。パパって読んでね。」

とデレ顔満載のパパ。

凄く嬉しかった。でも、蓮のことが解決しないとパパなんて軽々しく呼べない。

それからは朝から会社に行ってひたすら仕事の勉強。私が作った夕飯を一緒に食べて奏が若頭の仕事をしている間に学校の勉強をして寝て、朝には奏と同じベッドで目が覚めるの繰り返しだった。

毎日夢中で勉強をして、仕事も大体慣れてきた。

奏にも少しずつ心が近付いているようで、毎日が充実している。

そんな私の平穏を乱す出会いがあった。

そう。ついに蓮に会ったんだ。

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