第48話

門松が飾ってありそうな門を通り車を降りると強面鉄さんも真っ青のおじさまたちがズラリ。





「「「おつかれさまです!!!」」」


「・・・ああ」




野球部も真っ青のお疲れさまですの中、奏は適当に答えて私の腰を抱いてスタスタと歩いている。



私はというと、吹き出しそうになっていた。



任侠ものの映画みたい。もしかして取材とかして本物に似せてたのかしら・・・



強面さんたちの中真っ青になって取材してる人を思い浮かべてつい・・・




「うふふっ」



笑ってしまった私をみて、奏はうれしそうに微笑んだ。



「なんだ?またお前の変な妄想か?」



なんて頭を撫でてくるもんだから、真っ赤になってしまった。



そんなとき、




「「「わ、若が!!!」」」



「「「「「

  ・・・・・笑ってる!!

             」」」」」



「「「「「「

  しかも女に!!!!

           」」」」」」」




周りが大騒ぎし出した。




「・・・チッ、」


「奏ってどんだけ笑ってないの?」




どこに行っても驚かれているから私もいい加減うんざりだ。



「極道やっててニヤニヤしてる方がおかしくねえ?」



「んー・・・人にもよると思いますけど、奏は確かにニヤニヤしてたら変かもです?」



「だろ?あいつら大げさなんだよ」



私と奏がくすくす笑いながら話すのを他の人たちは呆然と見ていた

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