第46話

奏に向き直ると私は人差し指をを立てた。



「私はここに仕事をしにきている訳です。

だから、公私混同せずに真面目に仕事教えてください。あと、仕事に支障来すほど触ってきたら今後の接触を禁止しますから!」



「仕事は真面目に教えるが、触るの禁止ってのは・・・まけてくれ。」



「っ、値段じゃないんですからまけません!」



「チッ・・・・・分かった。家では覚悟しとけよ。」



と唸る奏を苦笑いで見てると秘書2人は呆然と見ている。



「なんですか?」



「い、いや~、奏が折れたなんてはじめてみた。ゆいかちゃんには甘いんだねぇ。」



「わ、私も初めてです。まさか奏様が・・・感動致しました。」



結城さんにいたっては泣いている。



「てめえら、いいかげんにしろ!」



それに怒った奏の怒鳴り声が社長室に響いた。

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