第45話
「初めましてゆいか様。わたくし、奏様の第二秘書を務めております結城陸(ゆうきりく)と申します。
ゆいか様のお仕事のサポートを担当させていただきます。どうぞよろしくお願い致します」
「不本意だけどな。」
と奏は不満そうにつぶやく。
「奏がゆいかちゃんに構うと仕事どころじゃなくなるから教育係つけたから。」
因みに俺が第一秘書ね?と隼人は続ける。
「こちらこそ、私はただの高校生ですので、お役に立てないかと思いますが、よろしくお願い致します。」
「いえいえ、奏様の連れてらしている女の方でやっとまともな方に出会えて感動しております。こちらこそ生涯仕える予定ですのでよろしくお願いいたします」
と、キラキラスマイルでいうので、赤面してしまった。この人も眼鏡が似合うクールビューティー・・・
「・・・おい、俺以外の男見てんじゃねえ」
奏の低~い声が聞こえてきて苦笑い。
そのまま結城さんを含めたメンバーで一度社長室に入る。
中に入るとこれぞ社長室って感じの部屋。
革張りの座り心地良さげな椅子に広い重厚な机。奥には仮眠室と給湯室があるようだ。
ふと見ると社長の席の横に可愛らしい机が。
椅子も赤の革張りで女性ものという感じだ。
「あの、女の秘書さんもいるんですか?
「あ?」
「だってあの机と椅子、女性ものですよね?」
奏は意味が分かったのか呆れたような目を向けてきた。
「なに言ってんだ。ありゃお前のだろうが。」
「ええっ?!私のなんですか!?」
秘書課で仕事すると思っていた私はびっくりしてしまった。
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