夏休み

第42話

季節は夏だ。



いつの間にかって感じ。



編入は同じ学校の定時制になった。



制服があって、昼間と同じだけど、家においてきた私は結局買い直しになった。




18で卒業できるように、4時間の他に0時間目と5時間目を設定して通うことにした。



とりあえず夏休みまであと1週間だったので新学期からの登校となったようだ。



いつの間にか組長さんが親に掛け合って結婚するまでは奏のお父さん、組長さんが親代わりだという。



名字も新見を名乗るなと言われたらしく、新城を名乗らなくちゃいけないらしい。



これで本当に捨てられたのだと思った。



奏は表の会社社長と裏の極道若頭、二足の草鞋を履いていて、改めてすごい人なのだと思う。



なぜか私の学校の成績を知っていた奏が社長業の手伝いを申し出てきた。



ただの高校生の私にできるはずがないと固辞したけど、裏稼業には連れていけないからせめて表だけは一緒にいてくれと某チワワ犬なみの可愛さで言われてしまい思わず頷いた。



のがいけなかった。

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