出会い
第10話
ああ、私にはもう何も無い。
優しい兄、愛する人も。
あ、300万ある・・・
ふと思い立って、死ぬ前に私は賭けをすることにした。
売春婦のような格好をして私の痣を見ても私を抱こうとしてくれる人がいれば、その人にこのお金を渡して、それから死のう。
私は使わないから勿体無いもの。
私は普段縁のない、ド派手な露出の高い服を買い繁華街へ向かう。
だけど全身痣だらけ、顔も父に殴られて血がついている私に声をかける人はやっぱりいない。
結局みんな関わりたくないようで声すらかけられず、1時間ほどたった。
もうやめようと考えた私の前に、黒塗りスモークのいかにもな車が私の前へ滑り込んだ。
すると後ろの窓が開いて、中に乗っている人物を見た私は息を呑んだ。
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