第9話

家に帰るなり、父親から殴り飛ばされた。



「お前は一家の恥さらしだ!」



やっぱりと思った。母まで私を汚いものを見る目で見ている。



両親が私を信じてくれるわけがなかった。



そして父はおもむろにぶ厚い封筒を渡してきた。



中を見ればお金が入っている。・・・300万?




「出ていけ。勝手に野垂れ死ね。」




実の父親からとは思えない言葉。



もう私の心は完全に壊れていた。



貰った300万だけを持って、私はそのまま家を後にした。

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