第7話
そして、それを手助けするのが…。
「アシュリーとか!正義感。アシュリーとか!いっちばん嫌いなキャラぁ!」
「お、お嬢様!お医者様をお呼びしますので!お気を確かに!」
アシュリーの記憶も取り戻したことで名前を思い出した侍女、マーサが部屋を出ていくのを感じながらも、ベッドにうずくまった私は湧き上がる悲しみに動けずにいた。
だって、私は今、理不尽にも死んだ上、このゲームで1番嫌いなキャラ、アシュリー・ケイスに転生してしまったのだ。
アシュリー・ケイスは子爵家の令嬢で、正義感溢れるちょっぴり思い込みの激しい令嬢だ。
主人公、キャロライン・ラングレーの親友であり、悪役令嬢ヴァネッサの前に何度も立ちはだかるなかなかうざい正義キャラ。
主人公は天真爛漫で、そのキャラクター故に色々な男性を虜にするが、アシュリーもその1人。
流石に百合展開まではないが、それを匂わせる場面が多数見られるほどの心酔ぶりで、とにかくアシュリーはキャロラインを背に庇い、子爵家という身分ながらも侯爵家令嬢のヴァネッサに何度も立ちはだかる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます