第3話

キミトキは魔法の存在する、いわゆるファンタジーな世界。魔物も存在し、それらが発生する瘴気が土壌を汚染し、世界を蝕んでいる。


主人公はある一件から、瘴気が祓える聖属性の持ち主であることが判明。基本的に貴族が魔法を使えるとされていることから調査が入り、彼女はある男爵家の落し胤であることが判明する。


病弱な母親と2人暮らしだった彼女は、母親ごと男爵に引き取られ、母親共々男爵家の離れに住むことになる。男爵の正妻と子どもたちは彼女の存在を無視。


しかし、国に認識されている”聖女候補”を無下にも出来ず、彼女自身は虐げられることもなく、特待生として学園に入学することに。



そこで出会った見目麗しいイケメンたちと、まさに恋愛無双する、よくあるゲーム。



私は生前、24歳で仕事にもある程度慣れ、重要なことも任せられるようになってきて、生きがいは感じていたけど、正直疲れが溜まっていた。そんな状態で脳みそが正常に判断できない時、買い物はしてはいけないもので。



趣味がゲームだったため、オンラインショップでセール中のゲームを漁っていた所、なにを血迷ったのか乙女ゲームと呼ばれるこれを購入した。


でもやってみたらハマっちゃって。



だって可愛いんだもん。悪役令嬢のヴァネッサ・ローズが!



彼女はヒロインの相手の1人である皇太子の婚約者なんだけど、もちろん自分の婚約者にちょっかいをかけてくるヒロインのことが気に食わなくて、なにかと意地悪をしてくる、いわゆる悪役令嬢。



だけど彼女の境遇は壮絶なもので、彼女の生い立ちは結局何も不幸なことにはなっていないヒロインなんて比べ物にもならないくらいひどく、思わず同情してしまうほど。



それなのに婚約者はヒロインに心酔しちゃうし周りの目も厳しいし、果てにはそこまでひどくない嫌がらせ程度で聖女を傷つけた!って騒がれて処刑。



他のルートでも国外追放、平民堕ち陵辱END等々。作者が恨みでもあるのかばりの不幸なキャラなのだ。

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