第41話

どうやら、昨日のアレは会社には知られていない様子。いや、多分社長は知ってると思うけど。



やる気がない子だとしてもうちの部署の仲間。流石に不祥事は勘弁願いたかったので助かった。



だけどそれにしても、昨日の動画を彼女は気にしていない様子だけど。それでいいのか天美千夏よ。



彼女としてはとりあえず私にマウントを取れればいいのか?その後の自分の人生が詰みかねない行動をしといて、考えることがそれ?



この子、大丈夫?



そう考えたところで、自分が思ったより立ち直っていることに気づく。ショックはショックだ。多分恋愛も当分できそうにない。だけどなんだか、心の余裕ができている気がする。



きっとあのイケメンのお陰だよね。



社長の衝撃的な言動の影響を感じて、感謝する。多分拾った拾ってないは社長なりの気遣い、だよね?



訳の分からないことを言って私の気を逸らしてくれた的な。



やっぱりイケメンはイケメンよね。そう考えて自分のデスクに座る。



今日はやや体調が悪いけれど。問題なく仕事ができそう。社長に感謝して夏生に死ねと頭の中でつぶやいて、パソコンの電源を入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る