「えー、でもぉ、失恋ってキツイでしょ。先輩も年齢的に人生賭けてたんじゃないですか？」

すかさず天美千夏が攻撃に入る。なんなの？アンタに寝取られたのよ！とか言って引っぱたかれたいとか？

言って言って！みたいな期待を込めた眼差しに、こいつ、ほんと性格終わってんなとイライラが増した。

「ちょっと。凛ちゃんの年で人生賭けてたはないでしょ。なら私は失恋するたび白骨化でもしてみせないといけないじゃない！」

「ぶっ！間宮さん！白骨化て！」

思わず噴き出してしまう。間宮さんも彼氏募集中だもんね。夏生と付き合う前は、2人でよく仕事終わりに飲みに行ってた。

間宮さんの場合は仕事に人生賭けすぎて男性が引いちゃうタイプなんだよね。休みの日まで仕事に来ちゃうから、プライベートな時間がないともいう。

「まぁ、恋愛なんて当たり前だけど別れがあるんだから。あまり落ち込んでないようで良かったわ。」

「ふふ！間宮さんの白骨化で全部吹き飛んだかもです。」

「うぐっ。最近は白骨化の機会すらないのよ。」

「ふひっ！も、もー止めてください！」

間宮さんって、ほんと面白い！お、お腹痛い！

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