第33話
「おはよー、ございまーす。」
「あ、おはよー。」
「はよっすー。」
「す。」
企画部に着くと、いつもの光景が広がっていた。お姉さん的存在で部のまとめ役である
そして、この時間でまだ来てないのが
天美千夏は言わずもがな、加持主任は今年52歳になるおじさんだけど、年相応の色気を醸し出している敏腕イケオジだ。入社当時天美千夏がそれとなく狙ってた風に感じたほど、まだまだモテる。
加持主任にはエグいくらい色気のほとばしる和服美人の奥さんがいるから、天美千夏なんてスマイルで蹴散らしていたけど。
部で開いている花見の時に運転手らしき人にお重を持たせて颯爽と現れた時には、びっくりすぎて声も出なかったっけ。
『俺はしがないただの会社員だけど、嫁さんは日舞の教師をしててな。なんで俺なんかを選んでくれたんだって未だに疑問に思ってるくらいさ。』
なんて、お重を嬉しそうに突っつきながら話してたっけ。いや、それは貴方の色気のせいでは?しかも仕事できるし!と突っ込みそうになった新人の私。
できる男の所には、良い女が集まるのよ。多分。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます