第25話
「ここで俺が彼氏を名乗ってもいいけど、それじゃ君も浮気女と罵られかねない。申し訳ないけれど、あいつの性格は俺が一番知ってるもんでね。」
と、いうことは、夏生は元からそんなことしそうなクソ野郎ってこと?私って、つくづく男を見る目がないらしい。
めちゃ落ち込む私を余所に、社長が車を降りようとする。
「ちょっ!何してるんですか!」
「ん?従兄弟に挨拶、かな。」
「挨拶って!」
私の車から降りてきて挨拶とか、浮気女って罵られる未来しか見えない。でも、そんなことよりも。
「なんであいつが私の家にいるのか怖くて仕方ないんですから!妙なことしないでください!」
私と夏生は、付き合って半年ほど。春に始まり熱い夏を越えてきたけども、私はまだ彼との関係を進められないでいた。
結果、そのせいでか性欲に完敗してアレ、なんですけども。
成人男性を焦らすのは男慣れしてる程度の分かった悪い女性しかやっちゃいけないのに。そう考えればどんな形であれ、浮気されるのは必然だったのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます