第11話
思考が四方八方に飛ぶ中、また窓がノックされた。
さ、流石に幽霊の線は無し、だよね?こんなに丁寧にノックで応答を待つ幽霊はいないよね?ね?ね?
震える指でボタンを押す。
ウイイイイイーーン…。
「わわわ!あ、ま、あ!」
なんでもAUTOの時代。そりゃ便利ですけどもね?なんで運転席だけちょっと開ける機能がないの?
幽霊の線が消えても暴漢、変質者の線は消えていない。すぐに襲いかかられるのを阻止するためにちょっとだけ窓を開けようと思ったのに。
慌てる私を前に、窓は虚しく全開。すぐ前にいる男がクスリと笑った気配がして、ムッとする。
すぐさま睨みつけようと視線を上げて…。
男の顔を見て、呆然、放心?もはや語彙力も死亡した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます