第6話

「あーあ、さて、帰ろうかな。」



チューハイは残っていたけど、正直そんな気分ではなくゴミと一緒にそばの袋に残りも入れて一緒に車に乗り込む。エンジンをかけてシートベルト。



……さて。



「……あ。」



沈黙すること30秒くらい。お酒で歪む視界。酒臭い車内。思考回路がお酒で完全に麻痺している中、ほんっの少し、少しだけ冷静な自分が囁いた。



『酒飲んで車で。どうやって帰るん?』


「うあああー!やらかしたっ!」



深夜2時。車と酒に酔った私。



「あー代行!」



少々割高でも代行業者を呼んで家に…。



「無いいいいぃ!」



スマホが何故かない。そういえばコンビニでクレカで払ったのを思い出す。


普段はQR決済なのに、クレカ。おい私。スマホを忘れたのを無意識に認識していて、即座にクレカ支払いに切り替えたのかい?



頭が良いんだか悪いんだか、判断に困る。

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