トラブル

天川裕司

トラブル

タイトル:トラブル


友達「え〜??お隣さんそんなひどいの?」

「そうなのよ〜、もうほんとクレームばっかりでやんなっちゃう」

友達「あのさぁ、あんまりひどかったら警察に言ったほうがイイんじゃない?」

「まぁそうなんだけどね。でもこんな事で警察沙汰ってのも」

友達「でももし何かされたらさぁ…」


今日も友達がウチに来て、

いろいろしゃべったりして談笑していた。


友達と私はゲームが大好きで、

今ハマッてるのはソシャゲ♪

ゲームに夢中になりながらも

友達は私の悩みを聞いてくれ、

最近ちょっと困ってる隣のクレーマーのことで

いろいろ相談に乗ってくれていた。


その時…

ドアを叩く音「ドンドン!!」

友達「キャッ!なに?」

「あ、また来たわ…」

また隣のクレーマーがやってきた。


男「お前んトコの音がうるせんだよ!ゴチャゴチャゴチャゴチャくっちゃべってやがってよぉ!」

「ご、ごめんなさいごめんなさい!」

男「ごめんで済みゃ警察はいらねーんだよ!何ならホントに警察呼んでやろうか!」

「いや、それはちょっと勘弁してくだ…」

男「昨日も夜にドンドンしてやがったろ!」


さんざん言って、とりあえずその日は帰った。


友達「……なにあれ、ちょっとひど過ぎない?」

「ふぅ…」

友達「そんなにうるさくしてないでしょアタシ達?アレじゃないの?鬱憤ばらしに怒鳴り込んで来てるだけなんじゃないの??」

「んー…」

友達「あんなのにヘコヘコしてちゃダメよ!警察呼んでやりゃいいのよ!困るのアッチなんだから!」

「でもこんなので警察って…」

友達「いい由利香?クレーマーってね、度を過ぎると怖いのよ?あることないこと何でも言ってきちゃってさ、結局は自分の思い通りにしようとしてるだけなんだから」


「…そうなの?」

友達「そうよ!アタシもちょっとだけ経験あるけど、ほんとひどかったんだから」

「え?」

友達「最後、結局アタシの部屋に乗り込んできてさ、アタシ襲われかけたのよ!」

「マ…マジで…?」

友達「ほんとよ!だからクレーマー野放しにしてちゃいけないの!ね、警察呼んでやろうよ」


本当に私の事を思ってくれて、

友達はずっと心配してくれていた。


でもこれ以上、事を大袈裟にしたくなかった私は、

「ありがとう」と言って

とりあえず逆に友達の気持ちをなだめていた。


友達「いい?あれ以上ひどくなるようだったら、絶対警察呼ぶのよ?事が起きてからじゃ遅いんだから!」

「うんわかった。そうするよ」


友達は帰った。

でも警察を呼ぶ気はやっぱり無い。

本当にもしあれ以上ひどくなるようなら、

このマンションを引っ越すぐらいの覚悟で居た私だ。


(お風呂場へ)


「……ねぇ?そうしないと、あなたと私の生活空間、守れないもんね♪……また防腐剤、買ってこなきゃかな」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=LM_AWDmPB2M

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

トラブル 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ